(ブルームバーグ): 英調査会社オムディアは26日、任天堂が2024年中に新型ゲーム機を発売し、それに伴い中小型のゲーム機用ディスプレーの出荷が1460万枚程度増加するとの予測を明らかにした。

 「任天堂が今年、新しいゲーム機を発売すると聞いている」とオムディアの早瀬宏アナリストはブルームバーグの取材に対し述べた。

早瀬氏によると、任天堂が採用するのは8インチの液晶ディスプレーで、有機ELの新型機での使用は今年に関してはないという。オムディアはゲーム機用途のディスプレーの出荷数について、23年が1200万枚、24年は2660万枚と予測しており、増加分の1460万枚はすべて任天堂の新型機分だという。

オムディアは半年に1度、ディスプレー市場の予測を発表する説明会を開催し、予測数値はディスプレーメーカーなどへの聞き取りを基に作成される。

証券アナリストの大半も24年下半期に任天堂が新型機を発売することを予想している。シャープは昨年、具体的な企業名や製品名は明言しなかったが、新型ゲーム機向けに液晶パネルを供給することを明らかにしていた。

任天堂は「特にコメントはない」とした。

任天堂17年3月に現在のスイッチを発売、23年9月末までに1億3246台を売り上げる大ヒット商品に成長させた。新型機への期待や、人気ゲーム「ゼルダの伝説」の映画やグッズなどの拡販への期待により、株価は今月、上場来高値を更新する場面があった。

(任天堂の反応などを加えて更新します)

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