2024/1/23

【基礎からわかる】「派閥解散」が、これだけ騒ぎになる理由

NewsPicks 編集部記者
トップの大きな決断は、吉と出るか、あるいは凶と出るか──。
自民党の「派閥」問題が、この数日で急展開を見せている。
この1週間で3つの派閥がなくなることが決まったほか、22日に行われた党の「政治刷新本部」では、派閥全廃を求める声も出た。
Photo:時事通信
岸田首相自身、支持率が低迷する中、思い入れが強いとされる自身の派閥を解散してまで、政治改革を求める国民の声を無視できなくなった格好だ。
その一方で、「派閥維持」にこだわる実力者も残っている。
これらの動きを見て、こう思う人もいるかもしれない。
「なぜ、自民党はここまで『派閥』に一喜一憂しているのか」──。
ところが、一般の感覚ではなかなかわからないものの、自民党、ひいては日本の政治はこれまでほぼすべて「派閥」によって動いてきた。
なぜ派閥がここまで影響を与え、今後解散されるとどうなるのか。そして肝心の「裏金」解消にどこまで寄与するのか。
下記の3ポイントを中心に、超基礎から解説する。
INDEX
  • 3派閥「解散」の異常事態
  • カネ・人事・選挙に直結
  • 派閥が消えて「無派閥派」が誕生?
  • 空文化した「幹部は離脱」
  • 前代未聞と言える理由