(ブルームバーグ): 衣料品チェーンの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは11日、9-11月期(第1四半期)の営業利益が前年同期比25%増の1467億円だったと発表した。ブルームバーグが集計したアナリスト7人の予想平均1359億円を上回った。通期計画は従来予想の営業利益4500億円を据え置いた。

第1四半期は、海外ユニクロ事業が好調だった。特に北米・欧州で売上総利益率、売上高販管費比率ともに改善した。国内ユニクロ事業も大幅な増収増益となった。

上期については、海外ユニクロ事業で北米や欧州を中心に大幅な増収増益が見込まれるという。中華圏や韓国ではほぼ業績予想通りの増収増益を見込んでいる。一方、国内ユニクロ事業は、12月に暖冬の影響を受け冬物商品の販売が鈍化したことで、上期の売上収益は若干の減収が見込まれる。

決算会見で岡崎健最高財務責任者(CFO)は、「大きな成長機会は海外にあると思っている」とした上で、「海外でのプレゼンスはまだまだ低く、伸ばす余地がある」と述べた。

また、残暑や暖冬など予測しづらい天候が続く状況にも対応できるような売り方を工夫することが必要で、季節を問わず着れる商品を店頭に増やしたり、重ね着としてスタイリングできるものを増やしていく努力が必要だとの考えを示した。

 

(会見の詳細を追加しました)

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