スペイン、医療施設でマスク着用義務化 インフルとコロナ拡大で

[マドリード　１０日　ロイター] - スペインのモニカ・ガルシア保健相は、国内でインフルエンザとＣＯＶＩＤ─１９（新型コロナウイルス感染症）の流行が拡大していることを受け、１０日から全土の医療施設でのマスク着用を義務化すると通知した。

記者団に対し、保健相は「われわれがしなければならないのは、最も脆弱な人々を守ること。この措置は単なる常識だ」と述べた。

通知は、病院と医療施設ではマスク着用を義務化、個人経営の診療施設や薬局、歯科医院などその他の医療施設では推奨するとしている。感染が２週間続けて改善した地域は、この措置を解除できるという。

スペインでは先週、複数の地方が病院でのマスク着用を義務化。中央政府は８日、これを全国に広げるよう提案していた。

コメント

注目のコメント

• 髙橋 宏瑞

  順天堂大学医学部総合診療科 准教授

  ・2024年01月11日

  医療施設でのマスク着用は日本でもコロナ後からずっとやっている施設が少なからずあると思います。
  
  コロナについては、常に変化を繰り返しており、感染力が強い株が生まれたり、病原性が強い株が生まれたりするでしょう。
  
  いずれにしても国内でも世界の感染状況は追われており、状況に応じた対応は日本も行っていくでしょう。
• 山田 悠史

  マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

  ・2024年01月11日

  こちらNY州でもインフルエンザとCOVIDの患者がいずれも増加しており、NY州からも各医療機関に対し医療機関内でのマスク推奨に関する連絡が届きました。
  
  コロナの変異ウイルスであるJN.1が感染伝播しやすく、急速に流行を広げています。インフルエンザの同時流行も考えると、医療機関に限らず、流行している間は混雑した電車内などでもマスクが有効と考えられますし、幸いこのJN.1に対しては最新のブースター接種も有効と考えられます。
• 原田 洸

  総合内科医 医学博士

  ・2024年01月13日

  COVIDの変異株やインフルエンザなどの流行により、欧米では呼吸器感染症が増えています。冬の時期の乾燥や、クリスマスシーズンで移動が増えたことも関連しているかもしれません。流行の程度に応じてマスクの着用や手指消毒によるガードを上げるのは理にかなった対策といえるでしょう。