2024/1/10

【新連載】厄介なコンプレックスに効く「自己肯定」の教科書

NewsPicks編集部
本との出合いは、人生を変えることがある──。
本連載では、「10分読書」コーナーでおなじみの本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、各界の著名人の人生観に深い影響を与えた1冊に迫る。
今回登場するのは、慶應義塾大学特任准教授で、コメンテーターとしてもメディアに引っ張りだこの若新雄純さん
きれいに染まった茶髪がトレードマークの若新さんだが、一昨年、「僧侶」となって界隈を驚かせたことは記憶に新しい。そんな、予測のつかない生き方の指針となっている本とは──。
本連載は、本の要約サービス・フライヤーが展開する動画コンテンツ「Dig Talk」の一部をテキストで再構成したものです。動画本編はこちら
INDEX
  • 「自分に縛られない」ための哲学
  • 「自分はなぜ自分なのか」を問う
  • 「偶然に身を委ねる」生き方
  • 「コンプレックス」の正体とは
  • 自分の「心のくせ」を知る
  • 「複雑な自分」を認めよう

「自分に縛られない」ための哲学

僕は2022年に浄土真宗で得度し僧侶になりました。
そのきっかけになったのが、『般若心経』との出合いです。
僕は、大学で人のモチベーション、組織や社会における「個」について研究しています。
そのなかで、日本には古来、自分に縛られすぎないことで、「自分」をもっと軽やかに捉える哲学があるということを知りました。
それが、『般若心経』に出てくる「色即是空(しきそくぜくう)/空即是色(くうそくぜしき)」という言葉だったのです。