機体の一部落下事故のボーイング 同型機でボルトの緩み見つかる 事故で落下したパネル発見も
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事故機はこれまでに飛行中に与圧警告が出ることがあったそう.他の機体でも同じことはあったのだろうか.
胴体の製造を請け負ったのはスピリット・エアロシステムズ社で,同社を巡っては,昨年8月に737MAX8の後部圧力隔壁に仕様に合わないファスナー穴が開けられていることを指摘されている.
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN24DAZ0U3A820C2000000/
設計の問題ではなく製造の問題か.737MAX全体に影響が及ぶ可能性もある.今回は737-9型機全機に装備されている客室後部のハッチについて、航空会社によってはハッチを閉鎖扱いとしているのですが、これを固定しているボルトにゆるみが見つかったというものです。
当該ハッチの閉鎖にあたっては、上下4か所をボルトで固定しているということですが、エンジン部分などと異なり振動も小さく、そう短い時間で緩むなどという場所ではないため、製造時から締め付けが甘かった(何ならほとんど締めていなかった?)ことが想像されてしまうものです。
737MAXについては昨年末にもラダーという垂直尾翼についている方向舵について、やはりボルトにゆるみが見つかり、ボーイングから各社に対し検査要請があり報道もされました。
737MAXの問題というよりは製造における品質管理の問題であり、このような初歩的なところで品質が落ちているというのが改めて驚きをもって捉えられており、それでボーイングの信頼性が疑われて株価が急落しているというところになります。
737MAXについては相次いだ墜落により飛行禁止となった際、出荷できずにボーイングの工場の駐車場まで使って機体を並べていた時代もありました。製造ペースも落としたり、飛行再開以降はペースを上げたりと乱高下し、現場にはそれなりに混乱と疲弊があったと考えるのが自然です。そうした中での品質管理の難しさもあったかと思われます。