2024/1/10

【保存版】ヤンキー中学生を本気にさせた「超・目標設定術」

NewsPicks編集部 編集者/記者
いま、一人の異色の教育者が注目を浴びている。
大阪の下町の中学校で、時に反社勢力と対峙しながら荒れた生徒たちを更生させた「生活指導のプロ」。
加えて、中学陸上競技部の監督としても、7年間で日本一に13回(入賞まで含めると58回)導いた実績がある。
それが、「原田教育研究所」の原田隆史氏だ。
教員退任後は独自の教育理論を基に、数多くの企業研修や教育現場での活動に従事。
「原田メソッド」とも呼ばれる人材開発方法など、その手腕はファーストリテイリング・柳井正会長兼社長など大物経営者にも絶賛されている。
さらには、ドジャース・大谷翔平選手が実践した「目標達成シート」の考案者としても知られる人物だ。
原田氏は、どのようにして大勢のヤル気を引き出し、才能を伸ばしてきたのか。
子供はもちろん、企業で思い悩む若手社員の育成にも応用できる「原田メソッド」は、明日からでも大いに役立つだろう。
INDEX
  • 得意分野の「一点突破」を貫け
  • 心を成長させる「PCDSS」とは?
  • 目標達成を近づける「4つの観点」
  • 直接会って感じた大谷のすごさとは
  • ChatGPTに勝つ子を育てるために
  • 本当の意味の「自立」を教えよう

得意分野の「一点突破」を貫け

原田氏が、独自の教育法を編み出したのは約20年前だという。
原田氏が勤務していた当時の大阪市内の中学校では、教員への暴力は当たり前。生徒から唾を吐かれる、「死ね」と言われるのは日常で、暴走族やシンナーが横行する、まさに「スクール・ウォーズ」さながらの荒れた様相を呈していた。
そんな学校でキャリアを重ねる中、原田氏はとにかく生活指導に力点を置いた。
親が教育を放棄するような生徒の家に通い詰め、連日のように腹を割って話すといった体当たり指導で、多くの生徒を更生させてきた。