2024/1/9

【平井一夫】「感動体験」こそが、子供の将来を決める

NewsPicks編集部 編集者/記者
子供の才能の開花には「体験」が欠かせない。
家族で遊んだり、旅行したりといった日々の体験の積み重ねこそが、才能の土台になる──。
そう言わんばかりに、「体験」の重要性を力説するのは、平井一夫氏。言わずと知れたソニー(現・ソニーグループ)元CEOだ。
平井氏といえば、就任時に4期連続の赤字だった会社を、退任時には過去最高益を生み出すまでに立て直した「中興の祖」。
その平井氏がいま、最も「立て直し」の必要性を感じているのが、教育なのである。
なかでも平井氏が注力するのは、子供たちの「体験格差」の是正だ。
日本の子供の7人に1人が貧困状態にあるなか、平均的な家庭の子供たちなら当たり前にしているような体験を奪われている子供たちが大勢いる。
その子供たちを支援するのが、平井氏の新たなミッションだ。
ビジネスの世界を卒業した大物経営者が、なぜ子供たちの支援に取り組むのか。
幼少期からの豊富な海外経験を元に考える、日本再生に欠かせない「平井流」の教育法や、大人になってからも活きる「コミュ力」の基本、そしてリーダー論まで──。
NewsPicks初登場となる平井氏が、大いに語った。
INDEX
  • 「親子が忘れない」体験が持つ意味
  • 今の日本で「大人」は育つのか
  • 間違っていても、子供に決めさせる
  • 実体験で学んだ「直接」の重要性
  • 日本の価値向上のために、したいこと