Nathan Gomes

[3日 ロイター] - 2023年の米自動車販売台数は約1550万台と、22年の1390万台弱を抜いて、コロナ禍前の19年以来の高水準に達する見込みであることが、コックス・オートモーティブのまとめで明らかになった。

新車需要が持続する中で、供給制約の緩和に伴って各メーカーの増産態勢が整い、販売台数を押し上げた。ただ一部のアナリストは、高金利が今年の需要に悪影響を及ぼすと警告している。実際需要鈍化の兆しとして、23年12月には販売店側が値引きを通じて古い年式の在庫整理を余儀なくされる場面も見られた。

各社別ではゼネラル・モーターズ(GM)の販売台数が前年比14.1%増の260万台前後と、トヨタ自動車のおよそ225万台(6.6%増)を上回って首位の座を維持した。

23年は電気自動車(EV)の販売比率が大きくなったのも特徴の一つ。コックスによると、自動車販売台数全体におけるEV比率は23年が8%前後で、今年は10%前後まで高まる見通しだ。

GMの23年のEV販売台数は7万5883台となった。

トヨタはハイブリッド車(HV)を含めると30.4%増の65万7327台で、米国販売台数に占める割合は29.2%。純粋な電池式EVの販売台数は1万4715台だった。