山崎俊彦
東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻　教授
・2023年12月23日
最も大きなバイアスは
「自分の日常と縁遠いことは簡単そうに見える（もしくは極度に忌み嫌う、も）」
ということだと考えています。

・株とか仮想通貨を始めたらすごくウハウハになりそう
・プログラミングをいまから始めたら一流のAIエンジニアや腕利きのハッカーになれそう
・その他、同様の例は多数

まずは、その分野のことを勉強し、リテラシーを高め、トライアンドエラーを繰り返していくことで「正しく理解し、正しい実力をつけていく」ことが重要だと考えます。
清水勝彦
慶應ビジネススクール教授
・2023年12月23日
これは『ファスト＆スロー』にもありますが、人間の認知能力には限界がある、つまり本当はいちいち考えたほうがいいのかもしれない（スロー）ですが、キャパを超えてしまうので、考えずに決断する（ファスト）。それで９０％はうまくいくのですが、そうでないときにどうするか。逆に言うと「どの決断にキャパを使うべきか」が重要です。

ちなみに、フィッシングメールやスパムメールもそうした人間の性向を利用しているそうです。普段なら読まずに削除なのですが、寝ぼけてたり疲れてたりするとついポチっとしてしまうのを狙っているらしい。
佐藤元則
NCB Lab. 代表
・2023年12月23日
2023年12月に1,000人を対象に実施したキャッシュレス調査によれば、現金主義の人たちはお金の管理が苦手、お金を貯めるのも苦手という人が多い。やや苦手が45.2%、苦手は19.4%、合計64.6%が苦手と回答しています。

逆に日常生活でキャッシュレス利用頻度が高い人ほど、お金を貯める能力が高くなります。特にキャッシュレスを受け付けているところでは必ずキャッシュレス決済する人のお金の管理と、お金を貯める能力は高い、（得意は15.0%、やや得意は43.0%、合計58%。苦手合計は42%）という結果になっています。

現金を持ち歩いていると、いつのまにか財布やポケットから現金がなくなってしまうというミステリースペンディングがおきてしまいます。現金での支払いは控え、キャッシュレスで利用履歴が残るサービスを利用しましょう。

キャッシュレス先進国（個人消費支出の80%以上がキャッシュレス）の人たちはお金がたまらない、という話は聞いたことがありません。