2024/1/1

【Awich】世界に挑む、子持ち未亡人からの「逆転人生」

NewsPicks 記者・編集者
「今、日本で最も有名な女性ラッパーは?」
そう聞かれたら、おそらくほとんどの人が彼女の名前を挙げるだろう。
男性優位のHIPHOP界を実力で切り開いたラッパー・Awich(エーウィッチ)
彼女が抱えるストーリーは、壮絶だ。
沖縄で生まれ育ち、19歳で留学のために単身渡米。翌年、20歳で米国人男性と結ばれ一児を授かるも、夫が事件に巻き込まれ、死別する。
失意の日々を経て、29歳で再起。 アーティストとしての道を歩み始めた。
国内で圧倒的な地位を築きつつも、視線は、その先にある。
「次の目標は、グラミー賞」。世界への挑戦に自信をのぞかせる。
現状に甘んじず、常に「次のステージ」へと進み続けるのはなぜか。
2024年、新年1発目のインタビューは、常識を打ち破り続ける一人の女性の生き様に迫る。
INDEX
  • 私がやらなきゃ、誰がやるんだ
  • 原体験は「沖縄」と「2Pac」
  • 変化を恐れるのは、今ラクしている人
  • グラミー賞を獲りたい、本当の理由
  • 本当に覚悟が決まったのは、1年前
  • 沖縄の「祈りの歌」で世界へ
  • 音楽性を高めたら、あとは「人間関係」
  • ルーツを知れば、生きやすくなる

私がやらなきゃ、誰がやるんだ

── 2017年に活動を本格化して以来、怒涛のスピードでHIPHOPシーンを駆け上がってきました。その根源にあるモチベーションはなんでしょうか。