2023/12/21

【実録】創業者が去ったメタップス。大変身を遂げていた

NewsPicks 編集委員
経営も人生も「順調そのもの」という単調なストーリーはほとんどない。
酸いも甘いも経験しながら誰もが成長していくように、会社という生き物も少しずつ変化していくものだ。
とりわけ、創業から10年ほどのスタートアップはちょうど子どもから大人に差し掛かる青年期にあたり、変化が激しい。
創業当初は怖さ知らずで大胆に成長を続けてきたが、規模が拡大するとステークホルダーも増え一筋縄ではいかなくなる。
いま、そんな青年期に差し掛かり岐路に立つスタートアップは少なくない。
その1社が、メタップスホールディングスだ。
メタップスといえば、創業者のイメージが強く、タイムバンクや仮想通貨など話題を呼ぶビジネスを手掛けてきた派手な印象がある。
メタップス創業者の佐藤航陽氏
ところが、佐藤氏は2020年に退任し、現在はかつてとは異なる地道な路線を歩んでいることはあまり知られていない。
メタップスの軌跡は、企業が大人になる過程そのものだ(その良し悪しはさまざまだが)。そこには、ドラマと経営のヒントが詰まっている。
現CEOの山崎祐一郎ら関係者たちの証言とともにドキュメントする。
INDEX
  • 株価はピークの「7分の1」
  • 「アジアのGAFA」になれる
  • 「お金2.0」で時の人に
  • 社内は「ラーメン屋」状態
  • 「ビジョナリスト」の退任
  • 「大人として」の夢を描く
(*敬称略)

株価はピークの「7分の1」