「カムイ」との対話でひらく世界
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チタタプしてみたい…。「ゴールデンカムイ」の漫画やアニメをみて、そう思った人はかなりいるのではないでしょうか。アイヌの埋蔵金をめぐる冒険にエグすぎるキャラたちが登場し、ギャグ、サスペンス、アクション、哀愁が織りなす物語。アシリパさんが作中で紹介するアイヌの暮らしや世界観は、初めて知ることばかりで、一気に引き込まれました。
監修を務めた中川先生の著書によると、かつてアイヌは「虐げられた人々」というイメージと強く結び付けられ、映画や小説ではことさら悲劇的に描かれてきたそうですが、こうした重い雰囲気を一掃してくれたのが「ゴールデンカムイ」だといいます。
「今やアイヌの文化や歴史に対する関心はかつてないほど高まっている」
そんなアイヌ文化を知る上で不可欠なのが、カムイ。厳密にいうと神様とは違い、あなたがこのコメントを見ているデバイスもカムイと言えるのだそうです。こうしたアイヌの世界観について、中川先生は「現代人に必要な考え方」だとしています。金カムのまたその奥にある知られざる精神世界。ぜひご覧ください!
【配信後記】
大幅に延長し90分…ご覧いただいた皆様、ヒンナヒンナです!監修を引き受けたきっかけは北海道アイヌ協会を通じての依頼だったそうですが、最初の3話分を読んで「これは面白いや」と逆に自分から願い出たという経緯があったそうです。金カムは研究の第一人者をも魅了したわけですね。カムイとは何か、理解度が上がりました。動植物だけでなく人間が作ったモノ、“活動”しているようにみえるものは全てカムイであり、クマを殺したとしてもカムイ本体を殺しているわけではなく、肉や毛皮は人間への贈り物なのだそうです。こう世界を捉えると、自分は自分を取り巻くものによって生かされていると思え、そこに感謝という清い感情が生まれるような気がしました。人にはトゥレンペという憑神がついていて自分の意思だけで行動していないとする話も、自分の意思で全て制御可能だとする風潮が強いご時世だからこそ大切な精神だと思いました。アイヌ語も日本語も孤立言語と呼ばれ、アイヌ語についてはもはや母語話者はいないといいます。若い世代が繋いでいこうと様々な取り組みをしていて、番組でも紹介したこちら↓ある意味、強烈でした。
https://youtu.be/4aQ0f3An6ws?si=gHaDTUPFOXuHEGIq【12月13日(水)よる10時~】WEEKLY OCHIAI『「カムイ」との対話でひらく世界』を生配信します。
チタタプ、オハウ、ヒンナ。
これらは日本列島の北部周辺、とりわけ北海道で長く暮らしてきたアイヌの言葉だ。どのような意味なのか…「知っている」という人は決して少なくないはずだ。
近年、アイヌ文化への関心を急速に高めたとして各方面から評価されている『ゴールデンカムイ』。漫画の累計発行部数は2600万部を突破し、アニメシリーズも大人気となり、来月には実写映画の公開まで予定されている。
アイヌは、口承文芸や儀式など固有の文化を発展させてきたとして知られているが、その精神世界を理解する上で鍵となるのが、「カムイ」という存在だ。一般的に「神」と訳されるが、アイヌにとってカムイは、あくまで対等の関係で、どちらがいなくてもお互いに困ると考えられているという。
漫画を監修した中川裕氏は、カムイは現代社会でも生きていて、アイヌの伝統的な世界観は「現代人にとって、とても必要で重要な考え方」だと指摘する。カムイとは何か?アイヌはどうカムイと向き合ってきたのか?そして、消滅の危機が「極めて深刻」とされるアイヌ語とは?あらゆるものにカムイが宿るとする世界、北国を生き抜いてきたアイヌの暮らしと文化に、落合陽一が迫る。
※ライブコメントからの【質問】に答えます
ゲスト:中川裕(千葉大学名誉教授・『ゴールデンカムイ』アイヌ語監修)アイヌの歴史が証明されているのは13世紀からではないのでしょうか?文化は尊重するがそれ以上でも以下でもないような気がしますが・・・。
特に「カムイ」に関して、アインシュタインから一言。
If you can’t explain it to a six year old, you don’t understand it yourself. Albert Einstein
6歳の子供に説明できなければ、あなた自身が理解したとは言えない。