(ブルームバーグ): 米ベイン・キャピタルやKKR、ブラックストーンを含む複数の投資ファンドなどが、ドラッグストアチェーン大手のツルハホールディングス(HD)の買収を検討していることが8日、分かった。ツルハHDは買収受け入れによる非上場化を模索している。

事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。関係者らによると、非上場化などの検討は初期段階で、ツルハHDは検討を取り下げたり、少額出資などの提案を採用する可能性もある。

ツルハHDの買収検討について、ベイン・キャピタル、KKR、ブラックストーンの広報担当者はコメントを差し控えるとした。ツルハHDの担当者もコメントを控えた。

ツルハHDの株主構成は、物言う株主(アクティビスト)も目立ち、創業家の持ち分は10%未満にとどまる。株主対策から離れ、成長戦略に集中するため、非上場化などの検討を進めている。

ブルームバーグのデータによると、ツルハHDの筆頭株主は、傘下にツルハと競合するウエルシアホールディングスを抱えるイオンで13.34%を保有。アクティビストとして知られるオアシス・マネジメントが12.84%の2位株主。

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