ムーディーズ、中国の格付け見通し「ネガティブ」に-従来「安定的」
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別にムーディーズが中国経済の先行きを左右できるわけではありませんが、中国は中国国内の事情によって、金融危機に陥っていきます。
日本でいえば、バブル経済の破綻、地価下落の後に、拓殖銀行や山一証券が破綻していった局面が、中国にも来ます。
はるかに大規模に。
「金融市場の安定を保ちつつ、モラルハザードを回避し、財政面の支援コストを抑制することは非常に困難だ」
というのは、つまり、どの金融機関を公的資金で救済するのか、しないのか、そもそも財政的に可能なのか、といった問題です。
中国でも、中小の金融機関から潰れはするでしょう。今回のムーディーズの発表でいえば、格下げされた26の融資平台です。
ただし、やはり格下げされた中国農業発展銀行、国家開発銀行、中国輸出入銀行といった、いわゆる政策性銀行が破綻の危機に陥った時、中国政府は、より難しい決断を迫られます。いずれも、巨大インフラ建設関係の不良債権を大量に抱えています。
Moody's cuts Hong Kong, Macau and bank rating outlooks following China move
https://www.reuters.com/markets/asia/moodys-changes-hong-kongs-outlook-negative-stable-2023-12-06/昨日発表された11月の貿易統計でも、輸出は先月のマイナスから微増(-6.4%→+0.5%)に転じたものの、輸入は逆にプラスからマイナスに転落(+3.0%→-0.6%)。中国経済は底打ち感は漂うものの、依然「迷走」している模様。10月下旬に満を持して発行した1兆元の特別国債が第4四半期から来年第1四半期にかけて何らかの効力をもたらすか。中央経済工作会議や不透明に延期されている3中全会といったイベントにも注目です。