ゲイツ氏、気温上昇2度未満の達成に懐疑的-COP28の成果は称賛
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二酸化炭素排出量の多い国々、中国・米国・インド・ロシアの動向・対応による影響が大きいでしょう。この4か国で、世界の二酸化炭素排出量の約6割を占めます。
世界がパリ協定での地球温暖化の長期目標を達成する道筋にないという見解は、残念ながら多くの機関や個人から発信されています。例えば、今年の国連関連機関の報告書でも、1.5度や2度目標には現在の対応が不十分であるとの厳しい現実が示されています。
だからこそ産業構造を変えるようなイノベーションに期待がかかるわけですが、ゲイツ氏はイノベーションをベンチャー・キャピタル等によって促進する側であるにもかかわらず、目標の達成が難しいという見解を示していることは残念に思います。
また、「気温上昇を3度未満に抑えられれば、人々が耳にしてきたような悪影響の多くは起こらないだろう」という論拠がどこにあるのかが不明ですが、ゲイツ氏は影響力があるのでこれで楽観派が増えてしまうのではないかと懸念します。みんなイノベーションに頼ろうとしすぎよね。
例えるなら、過度の肥満の人が、それでも食べるのを我慢できないから手術で治そうとする感じ。
口ではいいこと言っている人も、不必要に大きな車に乗り、不必要に大きな家に住み、不必要にファーストクラスに乗って不必要なエネルギーを消費する。富豪だけではない。アメリカの平均の家の大きさはどんどん大きくなっています。
その上、ビットコインのマイニングなどという不毛なことに全世界のエネルギーの0.5%を使っている。
どんなに再生エネを導入しても、どんなにエコカーが増えても、エネルギー消費自体を抑えないとどうしようもありません。
もっとも必要なイノベーションは、人類の「欲」を抑え贅沢を控えさせるためのイノベーションかもしれません。