電動キックボード、危険な乗り方は「交通ルールを知らないから」?
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なぜかNPではキックボードにネガティブな報道がアップされることが少ないですが、キックボードのために特定小型原動機自転車などという免許不要、ヘルメットは努力義務としたユルユルな新区分を、どういう裏技使って作ったのか知りませんが本当におかしな話と思います。この新区分を作った際と時を同じくして、従来はヘルメット義務のなかった一般の自転車は努力義務へと規制強化に動いたのとはあまりに対照的です。
個人的な体験上、ヒヤリとすることは自転車と比べて圧倒的に多いです。明らかに道交法を分からずに我が者顔で縦横無尽で走るユーザを轢きそうになったことも(当方、自動車運転時)、あやうく轢かれそうになったことも(当方、歩行中)いずれも複数回あります。身近にキックボードで走っている人を見るたびに、自分が加害者にも被害者にもなるリスクに怯え、正直身構えてしまいます。
この規制緩和があっという間に進んだことに、事業者のロビーイングの成果と称える声がNPには多いですが、これを訝る声も多いのもまた事実です。私は新しいものの導入やそのための規制緩和に関しては積極的なのが基本スタンスなのですが、この規制緩和とその後の状況に関しては、注意深く見るべきと考えています。
下記リンク先に貼った昨日の不幸なニュースも、NPではだれもピックしませんでしたが、加害者側になってしまったバスは青信号の交差点を渡っていての事故で、被害者となったキックボードのユーザはヘルメット非着用だったとのことです。免許証を保有しない人が公道を縦横無尽に走り回るリスクはもちろん、従来の原動機付自転車と同様に公道走行可能な車両にヘルメットを努力義務に留めているのは大きな問題と思います。
【速報】キックボードに乗っていた女性が大型バスにはねられ死亡…目撃者「キックボードの人は路上に倒れていて動かなかった…」「ヘルメットしていなかった…」軽井沢町の国道
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b3a3f5b9660ecae497f7af0011a5c2dc2c61f32この記事の読み方の注意点としては、この報告書が調査した英国は現在も電動キックボードは許可されておらず、未だにシェア事業のトライアルという段階であるという点です(何かと「日本だけが遅れている」と語られる話題ではありますが・・・)
他方で数多くの電動キックボードが英国内で販売され違法に公道に乗り入れたため警察が取り締まりを行ってきた経緯があります。次の動画はやや古いですが取り締まりの様子を英国ジョークなオチも含めて伝えています。
https://youtu.be/V56cjoTsxkw
「一部の被調査者は、歩道で電動スクーターに乗ってもよいと思いこんでいた」
これは様々な国で見られる問題で、フットプリントが自転車と歩行者のちょうど中間で、小径なため車道上の段差に弱いという特性から適切な規制がないと電動キックボードが歩道といった歩行者空間に乗り入れやすいのは実際にパリでも見られました。
更に日本ではそもそも歩車分離が不明瞭で自転車が歩道を走る文化が定着しているため、この問題に関しては他の国より不利だと考えていました。
結果としては6km/hモードを設けることで歩道も走行可としたわけです。この日本の電動キックボード独自の6km/hモードをガラパゴスと揶揄する向きもありましたが、そもそも歩道を走ることを許可すること自体がおおむねガラパゴスなんですよね。電動キックボードは加速がつくのが早いので、自転車に乗っている側としては注意しています。
専用のレーンがあるところ以外は使用不可にしてほしいと感じてしまうほど。