【決定版】最高のアイデアが見つかる「発想の科学」
世界を救うための時間が私に1時間だけ与えられたとしたら、「何が問題なのか」を考えるために55分を費やして、残りの5分でその問題を解決するだろう。
──アルバート・アインシュタイン
- 多すぎる選択肢は✖️
- バスケを生んだ「課題分解」
- 本当の「望み」は?
- 領域外から学んだGoogle
- 改良版「GE式発想法」
- 「他人の視点」を知るテスト
世界を救うための時間が私に1時間だけ与えられたとしたら、「何が問題なのか」を考えるために55分を費やして、残りの5分でその問題を解決するだろう。
──アルバート・アインシュタイン
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この本を読んで一番感じたのは、「サブ課題に分解することも創造だ」という指摘。限りない選択肢の中で何を選ぶかはたしかにそうだなと思いました。コンサルティング時代に読んだ本に「科学者のように分けて、芸術家のように選ぶ」というものがありましたが、深いなあと感じます。
もう一つは「顧客が満足するだけではなく、自分が満足しないと駄目」というスタートアップに向けたアドバイス。当たり前ですが、見逃しがちの気がします。
「アイデアは組み合わせ」とよく言われますが、そのための具体的な方法が記事中にでてくる「選択マッピング」です。
「バスケットボールの考案」「グーグルの誕生」といったイノベーションの裏には、共通のプロセスがあると米コロンビア大のシーナ・アイエンガー教授は語っています。
普段の仕事から革新的サービスの発明まで、課題の解決につながる「アイデアの出し方」についてアイエンガー教授に話を聞きました。
THINK BIGGER、面白そう!読んでみよう。
刺さった点、3点。
まず冒頭のアインシュタインの言葉。社会実装・解決するビジネスは、多くの人に問題を納得・動いてもらうステップが発生するので、サイエンスとは時間配分が違う部分もある。でも、多くの人に動いてもらい社会資源を利用するからこそ、「正しい問題を解こうとしているか、問題を正しく解こうとしているか」の設計・見極めが重要。
次にアメリカとアジアの違い。
『アメリカ人は、たとえ難しいことでも「それは可能だ」と言います。一方でアジア人は、義務感、やり方の問題、責任感といった理由で「それは不可能だ」と言うことが多いです。アメリカ人が正しくて、アジア人が間違っているということではありません。ただ、アメリカ人は「可能性」の方に重点を置き、アジア人は「制限」の方に重点を置いている』は確かに。
これは国民性と産業のフィットの話につながる。アジアは制限を守るゆえ、人の手が一定必要な大量生産に強みがある。なかでも日本は、ヒト集め・モチベーションの尊重と上手く重なると強い(下記でコメントした点)。
ただ、世界は大量生産・消費のモノの時代から、情報(お金も一種の情報)の重要性・可処分時間が長い無形物の時代に変化している。
無形物は、良い問題設定をして試行錯誤するほうが、制限を守るより向いており、可能性に重きを置く国民性にフィットしやすい。なお問題設定はハイリスクハイリターンで、取り組んだ人全員が成功するわけではない。ただ人数の絶対数で国力としては強い。
【必読】気鋭の平成生まれ学者が説く、「昭和式経営」の凄さ
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最後は紹介されている方法論。センスがある人の無意識を、ステップ・方法論に落とし込んでいる。
一方、センスがある人は、ほかの選択肢も無意識的に持って、結果このようになることもあれば、違う選択肢を取る場合もある。また、センス自体が行動・経験で育てられる側面もある。
この方法論を「守破離」的にやってみるのもよいし、特に制限ベースで考えるアジア系の思考に合いやすそう。一方、まずやってみることが重要な規模・フェーズもあり、方法論だけでうまくいくわけでもない(方法論でリスクは抑えられても、徹底はリターンも下げる)。
でも、だから人が営む「現実の事業」は面白い!
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