米国株式市場=ダウ520ドル高、今年の最高値で終了 インフレ鈍化好感
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きょうのNY株式市場でダウ平均は500ドル超の大幅続伸。
引けにかけて上げが加速しました。
今月はインフレの鈍化傾向が確認され、市場は利下げ期待を高め、米株式市場も堅調な動きが続いていました。
ただ、本日は月末要因もあり、今月上げを先導したIT・ハイテク株には利益確定売りも出ていました。
米国債利回りが上昇していたことも大きかったようです。
米株式市場は先月までの下げを取り戻す展開を活発化させ、11月相場は4カ月ぶりの月足陽線で終了。
S&P500は8.6%上昇し、ナスダックも10.7%の上昇。両指数とも2022年7月以来の月次パフォーマンスを記録。
ダウ平均もきょうの大幅高で8.8%上昇し、2022年10月以来の月間最高値を更新しています。
今週のFRB理事の発言で市場は来年の利下げ期待を一層強めており、短期金融市場では来年3月の利下げ開始の見方まで高めています。
CMEのフェドウォッチでは半々の確率に迫ろうという勢いだですが、若干織り込み過ぎの面は否めない印象。
本日はデーリー・サンフランシスコ連銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁の発言が伝わっていましたが、市場の利下げ期待に否定的な見解を示しています。
今夜はパウエルFRB議長のスピーチが予定されています。
金融政策や経済についてどの程度発言するかは未知数ですが、12月12、13日のFOMCに向けて委員が発言を控えるブラックアウト期間入りを前に、何らかのヒントを示すか注目されています。
利下げ開始の可能性を示唆するようなハト派な雰囲気は出さないとは思われますが、市場も注目しています。
VIX低迷の楽観継続で、原油価格は自主減産留まり下げ、金利は行き過ぎ調整も落ち着いてます。
年末ラリーと成るか否か、期待高まる中で経済指標こなして行く事になります。Salesforceは圧巻の数字でした。いまだに売上は成長を続け34.8Bドル、利益率も今年は30%を超えました。株価が9.4%上がったことも納得です。
とはいえ、まだまだ米国市場は投資家が様子見していて全回復とまでは言えません。
来年に大型上場する売上3000億超え黒字のCanvaやdatadogが市場をどう牽引するかが気になります。いい流れ。「デトリック氏は「早期に利上げが行われる見込みはなく、次の動きはおそらく来年半ばの利下げだろう。今月の(国債)利回りの大幅低下は利上げが終了したと債券市場が考えていることを示す」と述べた。」