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なぜ日本人は「妖怪」を必要としたのか【時空ミステリー鎌倉編】

NewsPicks Studios
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注目のコメント

  • NewsPicks Studios WEEKLY OCHIAI プロデューサー

    中国や韓国ではほぼ描かれてこなかった一方で、日本では古来より絵巻などに数多く登場してきたのが「妖怪」です。妖怪学の権威である小松先生の著書によると「怪奇・妖怪データベース」に収録された実例データは3万5000件以上に上るそうで、いかに日本人が妖怪を広く信じてきたかがわかりますよね。今は実在を信じる人はいない時代ですが、小学生の時にトイレの花子さんや口裂け女がいるんじゃないかと恐怖した記憶を持つ人もいるのではないでしょうか。未知なる現象を科学で解明できてしまう現代でもゲゲゲの鬼太郎、うしおととら、妖怪ウォッチ、鬼滅の刃、呪術廻戦など、妖怪は身近なところで描かれている存在です。なぜこれほどまでに日本人が妖怪と近いのか?なぜ妖怪が登場したのか?多岐にわたっている理由は?そして八百万の神々と妖怪を分けたものとは?あと個人的に、どうすれば妖怪に会えるのか?そんなことを聞けたらと思っています。
    落合さんのアート作品、手長足長も妖怪だそうで、手が長い妖怪と足の長い妖怪が2人1組となって人を襲ったそうです。
    https://twitter.com/ochyai/status/1513651619736727555

    【配信後記】
    40年間、妖怪に向き合ってきた小松先生のお話、面白かったです!研究を始めた当初は、妖怪なんてものは迷信の類で誰も関心を持たないと言われ、なかなか周囲に認められなかったそうです。今となっては「面白い研究ですね」と言われるが、かつては「いいかげんにしろ」と言われたと話す先生の口ぶりから、非常に悔しい思いをなされたのだなと感じました。さて、妖怪と神を分つものについて、人間や動植物や道具など万物に宿る魂の“運動”の中の状態により妖怪にも神にもなりうるという話は興味深かったです。あなたも私も人に良いことをもたらす存在であれば神、そうでなければ妖怪にもなるのです。多神教の中でしか妖怪は生まれないという話も納得でした。驚いたのが、私たちが鬼をイメージした時に思い浮かぶ姿は割と共通していますが、先生が紹介してくれた“初期”に描かれた鬼の姿が多様すぎて笑ってしまいました。何から何まで妖怪化できるという話から、私はポケモンが長く愛されている理由が見えた気がしました。
    妖怪から見る日本人の精神、キャラ愛、創造力など、様々なことに思いを巡らす事ができる回なのでぜひご覧ください。


  • バッテリー スペシャリスト

    日本のアニメやゆるキャラの文化的思想的背景にあるといわれる妖怪特集。このテーマはものすごく面白くて深いのですが、小松先生と落合陽一の対談でよりメジャーになりそうな予感をさせる回でした。

    妖怪とは霊(タマ)が非日常的なことで動き、あらゆるものに憑いた現象や存在、造形であると。まさに浮遊するシニフィアンをイコン化した日本ならではの芸術だと思います。

    同じ仏教圏でありながら儒学の影響の強い中国や韓国では妖怪は描かれず、またグノーシスやケルトなどキリスト教以前のヨーロッパでは図像化されたが、貴族もしくは都市文化がなければ伝承しなかった高度な象徴の体系でもある。ヨーロッパの紋章学と同様に、日本に妖怪学は有っても良いと常々思ってましたが、これを見て確信に変わりました。

    実践するクリエイターは多けれど、評論家や研究者による体系化や研究がされてない領域が残っているのは最近では珍しい。土偶まで行くと想像の範囲が広くなり過ぎて研究にならないかもしれませんが、妖怪は今でも新しいキャラクターやコンテンツが生まれてくる最先端の分野でもありますね。

    そういえばアスカのコスプレして日本や世界を巡ったロケみつの早希ちゃんも妖怪好きでした。水木しげる記念館行ってましたし。

    また道具をつくも神や妖怪にする発想は、ハイデガーの道具と人間の関係を語る超人的発想と異なっていて、まれびとがこの世の外から来訪することをイメージ出来る日本人ならではの技術観の図像表現でもある気がします。民芸や常民との関係から妖怪表現による技術論もあり得るのかもしれません。とりあえず色んなことを想像させてくれた神回でした。


  • 公式アカウント

    【11月22日(水)よる10時~】WEEKLY OCHIAI『なぜ日本人は「妖怪」を必要としたのか【時空ミステリー 鎌倉編】』を生配信します。

    普段気づいていないだけであって、実はあなたのすぐそばに潜んでいるかもしれない…。

    源平の争乱後、初めて武家政権が誕生した鎌倉時代。実はこの時代に、盛んに絵巻のテーマとして描かれるようになったものがある。それが今も日本人にとって馴染みの深い「妖怪」だ。
    誰もが知る「天狗」は、この頃に具体的なイメージが形作られ、「平家物語」には『呪術廻戦』でお馴染みの「鵺(ぬえ)」や巨大で人を食らう「土蜘蛛」といった妖怪が登場する。同じ東アジアであっても、中国や韓国には妖怪を描いた絵画はほとんどないといい、妖怪研究の第一人者である小松和彦氏は「妖怪文化の理解なくして、日本文化をふところ深くまで理解することはできない」と妖怪学の重要性を説いている。
    なぜ日本では数多くの妖怪が描かれてきたのか?妖怪文化が広まった背景にどういった社会的変化や精神構造があったのか?科学が発展し合理的な思考が浸透した今でも、妖怪が身近な存在であり続けている理由とは?恐怖や不安の象徴的存在でありながら、人々を惹きつけてやまない深淵なる妖怪の世界を、落合陽一が探求する。
    ※ライブコメントからの【質問】に答えます

    ゲスト:小松和彦(国際日本文化研究センター・名誉教授)


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