日本郵船の運航船拿捕、邦人なし 紅海で親イラン武装組織
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Galaxy Leaderは2002年にポーランドのStocznia Gdynia SAで建造され,オーナーはイスラエル系のRay Car Carriers(マン島に本社)で,66隻を所有または運航しています.ほとんどがバハマ船籍です.
Blue Schenkoppさんのご指摘の通り,邦船三社とも関係があります.三社の運航する自動車船のうち,合わせて23隻がRay社保有船舶です.ただ,イスラエルが関係するのはこの点だけですね...
船舶管理・配乗がギリシャの会社で船員さんはブルガリアやフィリピン人をはじめとする典型的な便宜置籍船の運航方法になっています.
少しだけ違う角度から...現在自動車船は超過需要気味となっており,用船市場も高騰が続いています.このリスクがあると,自動車船の不足に拍車をかける可能性があるのではないかと思います.また,自動車をコンテナ輸送する動きにもつながるかもしれません.ただし,コンテナ輸送は供給過剰気味なので,運賃上昇,というほどにはならない気がします.群雄割拠するイエメンで最大の領土と武力を保持しているフーシー派。
もともとは、シーア派の分派であるザイド派を奉じる部族、フーシー族の集団であり、イランの支援を受けることで、過去20年間に領土を広げて、首都を握り、イエメン最大の勢力となっています。
フーシー派は、今回の戦争では、レバノンのヒズブッラーと並び、イランの意を受けてガザ地区のハマースを側面支援する主要な勢力の1つです。
イエメンとアフリカの間、つまりスエズ運河の南にある紅海からインド洋へと出ていく出入り口の海域(バーブル=マンデブ海峡)もフーシー派の勢力がおよんでいます。
フーシー派は、イスラエルに向けて、ミサイルやドローン攻撃を継続している他、この海域において、米海軍が通りかかると地対艦ミサイルで攻撃するなどして、ハマースへの側面支援を行っています。
今回拿捕された貨物船は、フーシー派が部隊をヘリコプターで送り込み、船上に降下させることで、拿捕しました。
「英国企業が保有し日本郵船が運航する貨物船」と表現されていますが、その英国企業(Ray Car Carriers)はイスラエル人が創設したイスラエル資本の会社です。
イエメンとスーダンの中間地点あたりで拿捕されており、ここで拿捕されるなら、バーブル=マンデブ海峡を通る船は、おおよそ標的にされる可能性が高いと考えた方がいいでしょう。
乗船していた船員は25人で、ブルガリア人、フィリピン人、メキシコ人、ウクライナ人などです。
フーシー派は、「イスラエルが保有する船、およびイスラエルと取引するすべての船は標的になる」と先週、予告していました。
https://www.reuters.com/world/middle-east/israel-says-houthis-seize-ship-red-sea-no-israelis-among-owners-or-crew-2023-11-19/乗組員にイスラエル人もおらず、英国の企業が所有する船舶で、日本郵船が運航している船なのに、乗っ取るというのは、イスラエルの話ではなく単なる海賊行為。フーシ派は親イランとはいえ、かなり自律的に活動する存在。でも米国はこれをイランの仕業と見るのだろうな…。