オープンAIのCEO退任 アルトマン氏事実上解任か
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驚きました。
Open AIのリリース記事を読む限り、親会社である非営利会社のOpen AI Inc.が掲げる「AGIが全人類に利益をもたらすことを確保する」というミッションに照らして、問題があったとボードが判断したということだと思います。
なお、本件は、親会社である非営利会社のOpen AI Inc.のボード（Equityを持たない独立取締役が過半数を占める）で起きたことなので、子会社である営利会社Open AI Global LLCの株主であるMicrosoftは、何らの影響力も持たない事象であるはずですね。
https://openai.com/our-structure
ボードメンバーの権限と覚悟を感じさせるエピソードですが、暫定CEOのMira Murati氏、そして、その後選任される新CEOのもとで、Open AIがどのように経営されていくか、注目です。
注目のコメント
新CEOはCTOだったミラさんが務めるとのこと。彼女の長い在任期間の長さやAI ガバナンスとポリシーにおける経験などより適任であると、プレスでは説明されています。
OpenAIは、営利と非営利のハイブリッドのコーポレートガバナンス・スキームを採用していて、「OpenAI LP」と呼ばれる営利企業（OpenAI,L.L.C.）と「OpenAI Nonprofit」と呼ばれる非営利企業（OpenAI, Inc.）の2つの会社で構成されています。非営利のNonprofitがLPの唯一のジェネラルパートナーとして管理・支配しており、LPのメンバーであるサム・アルトマン、グレッグ・ブロックマン、イリヤ・スツケヴェルは自らと利害関係がある事項には投票できないと以下記事では説明がありました。
https://wired.jp/article/new-trust-new-social-contract-14/
アルトマンはもともとOpenAIを上場させる計画がないという姿勢でしたが、そこに対して何らかの考えが異なるメンバーが増えていったのでないか？通常の会社と異なるガバナンスをもつ企業ですが、なぜこのようなことになったのか解説を待ちたいと思います。朝から目が覚める強烈なニュース。公式リリースの文面、ボードのと意思疎通不備とか不適格と言った言葉から実質的解任と見える。普通は普段からそうしたフリクションがあれば大なり小なり報道に出るものだが全く無かった、という事は普通に考えるとなんらか個別のイシューがあったと見るのが普通では。更に普通に考えれば彼はOpenAI対抗を起業するだろう。今頃投資家猛者達がこぞって彼にテキストしてるだろう。
最大の大株主であるマイクロソフトとどのような意見の相違があったのか気になります。最近OpenAIは法人向けにサービス強化して、Azureと競合していることは関係あるでしょうかね。
