2023/11/23

【読書】「下調べ」から抜け出せないあなたへ

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「10分読書」。
ぜひ、日常のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4197文字)
(写真: mizar_21984/Gettyimages)
INDEX
  • アウトプット→インプットが鉄則
  • 最速で成果を出すインプットの基本
  • 自分の立ち位置を意識した情報収集
  • スパークを生む情報管理術

アウトプット→インプットが鉄則

情報をインプットしたあとに、その内容を踏まえてアウトプットするシーンは多いものだ。
たとえば、新商品開発プロジェクトでは、まず市場調査をする。
そこでA・B・Cという3つのニーズを見つけたら、もっともニーズの大きいAに向けた商品を考えていく……という「インプット→アウトプット」のプロセスが一般的である。
だが、未来を予測できない時代においては、予想もつかないような出来事が次々に起こるため、最新の情報を集めてもあまり意味はない。
大量のインプットをしても、ヒット商品を生み出せる可能性は限りなく低くなっているといえるだろう。時間もお金も無駄になり、競争力を失ってしまいかねない。
(写真: IvelinRadkov/Gettyimages)
インターネットが普及し、情報収集が簡単になった今、行動する前にありとあらゆる情報を集める人は多いものだ。
だが、それはインプット重視の最大の弊害だ。いわば「網羅思考のワナ」である。