「iPhoneに強い」村田製作所が抱く王者ゆえの悩み
東洋経済オンライン
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今年のスマホの販売台数は11億台と10年ぶりの低さです。原因はコロナ禍の巣籠り期間にPC、スマホ、テレビ、エアコンが大いに売れた一方、コロナ禍が明けて売れ行きが大きく落ち飲んだことです。その影響から半導体、電子デバイス企業はまだ減益に苦しんでいます。ただ、TSMCやサムスンは10月の決算発表で在庫調整に目途が付く方向性を示しています。ピクセル8などAIを搭載した新商品も発売されています。シリコンサイクルの底は近いと思います。
村田製作所は、スマホへのビジネスを継続しながらも、他の成長分野への布石を打つのが遅れているようです。クルマ向けにも力を入れていますが、次の力を入れる市場が見えません。ここの結論が出るようになればまだ成長できると思います。
CR部品(コンデンサーと抵抗器)はICチップに搭載できない(と聞いた覚えがある)。なのでいくらアップルなどがスマホのICチップの小型化やCPUとGPUとの一体化などを推し進めても外付けのCR部品の需要はなくならない。
*何らかのブレークスルーがあってチップ内にCR部品が搭載できるようになればその限りではないが。
しばらくは村田製作所などマイクロ電子部品の製造は日本の地位が揺るがない。政府はTSMCの誘致やインテルと組んで出来もしない最先端の2nmチップの開発などに投資せず、世界シェアを独占している半導体部品や素材、製造装置などへの投資を行うべきだ。これら日本企業の今の地位を確実にし今後の日本の成長に繋げていく政策を取ることが重要だ。