(ブルームバーグ): 過去1年間の世界の気温は史上最高を記録し、全人口の99%がこれまでの平均を上回る暑さを経験していたことが、9日発表の新たな調査で明らかになった。

米国の非営利研究団体「クライメート・セントラル」の分析によると、2022年11月から23年10月までの平均気温は産業革命前の水準から1.32度高くなり、これまでの最高記録だった15年10月-16年9月の気温を上回った。

同団体の科学部門バイスプレジデント、アンドルー・パーシング氏は「気候変動の影響は赤道付近の発展途上国で最も深刻だが、米国、インド、日本、欧州で気候変動がもたらした猛暑の連鎖を目の当たりにすれば、どこも安全ではないことが浮き彫りになる」と述べた。

干ばつや暴風雨、山火事、洪水、熱波は世界中の経済に打撃を与え、入院患者を急増させた。エルニーニョ現象が気温を上昇させ始めているが、気候変動による最も強い影響が出るのは来年だと研究者たちは述べている。

2023年の記録破りの異常気象、気候変動の影響浮き彫りに-年次報告書

原題:‘No One Is Safe’ After Hottest 12 Months Ever Recorded(抜粋)

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