スターバックス、24年から米店舗従業員の時給を最低3%引き上げ
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スターバックスは経営陣と労働組合が対立していたと経緯があり、今年3月に米上院で公聴会が開かれ、労組結成を支持する議員とスターバックスの創業者・前CEOのハワード・シュルツ氏が衝突しました。
スターバックスは2021年に初めてニューヨーク州の店舗で労組が結成され、その後着実に増え、労組は280店以上、全米の店舗の3%に及び、その存在感は高まっていました。
今回、経営側は株主投資家に対しても、従業員の賃上げが雇用の安定と顧客への価値向上につながると説明し、従業員の利益をより考慮した決定を行ったといえます。しかしながら、組合に加入する従業員にも同様の賃上げが行われる一方、休暇等の福利厚生は組合に加入していない従業員との区別がありうると報じられています。
CNN "Starbucks is handing out pay hikes and new benefits. But some are only for non-union workers" November 6, 2023
https://edition.cnn.com/2023/11/06/business/starbucks-wages-union/index.html
米国では、スターバックスやファーストフード、物流関連の賃上げのニュースが続いていますね。季節柄か、日本における外資系企業や日本企業の賃上げの有無についてはあまり報じられていないような気がします。
日本では失われた20年、30年が長すぎるため、もはや賃上げに期待できず、賢い個人は副業・兼業といった方向に進んでいるのかもしれませんが、企業が儲かっているのであれば、賃上げの機会を狙うということも大事なような気はします。日本円換算だと日本の時給の3倍くらいになりますが、米国の生活コストも3倍くらいなので、このニュースを取り上げて「日本が貧しい」と考えるのはちょっとずれているでしょうね。
本件には関係ないが、スタバの株価と業績が上がり続けるのはなんとも米国らしいですね。基本的に砂糖漬けのドリンクに中毒性を持たせて業績拡大。少なくても自分が目指したいビジネスモデルではないですね。日本の飲食サービス業の労働生産性を上げましょう!
なぜ日本の飲食業の賃金が低いのか?
おもに2つ
世界で最も人口当たりの飲食店の数が多すぎる。
理由としては飲食業への参入障壁が低すぎるから。
エリアあたりの店舗数の制限がない。
出店に必要なのは、衛生管理講習に1日行くだけでOKだけ。
低コストで出店できる土壌。
さらに間接部門の間接経費が高すぎる=無駄な人海戦術作業が多すぎる。
店舗の現場のDXばかり注目されますが、本部の労働生産性の低さの改善が遅れてます。
これらの点が改善できない限り、日本の飲食業は貧乏なままですが、今後の見込みとしては、物価の上昇とインバウンドです。
このあたりで、客単価をあげられ、かつ人時売上効率が上がれば、もっと日本の飲食業従事者の給料は上げられますし、もっと上げるべきです。
そうでないと優秀な若者が成功できる産業にできなし、そうならない限り、いつまでたっても若者のモチベーション搾取な業態であり続けるしかないです。