【米国上場へ】世界に打って出るメディアが日本にあった
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メディアジーンという社名は知らずとも、この会社が運営するネットメディアは必ず目にしたことがあるはず。
私もガジェットマニアとして「ギズモード」を日々巡回して物欲に悶えたり、
「ルーミー」で連載「こぐれひでこの『ご飯日記』」を読んでは「毎日こんなに美食を堪能して、こぐれさんの健康は大丈夫か」と心配したり。
要は、コンテンツを楽しんでいます。
このメディアジーンが、台湾の同業と経営統合し、来春米国に上場します。
詳細は記事をお読みいただくとして、ここでは創業者の今田素子さんが熱く語った、もうひとつの話題を。
今田さんが起業したのは1998年(もうひとつの会社、インフォバーンの設立年)。
今でこそ女性起業家は珍しくありませんが、今田さんは先駆け的存在です。
自身の四半世紀にわたる経験を踏まえて今田さんが「日本の大問題」と指摘するのは、スタートアップ界隈におけるボーイズクラブ・カルチャーです。
日本の起業家における女性の比率は34%。
しかし資金調達額の上位50社で創業者か経営トップが女性の企業が手にした額は、わずか2%です(出所:金融庁)。
これでは女性の企業は、なかなかスケールできません。
この要因を今田さんは、以下のように指摘しています。
「日本の女性起業家には、経営に必要な情報が圧倒的に不足しています。
それは情報を共有する起業家と投資家のコミュニティが、男性中心だから。
ここに女性が入り込むには、男性に阿るか、名誉男性として振る舞うかしかないのです」
この起業生態系のボーイズクラブ化は米国にもあり、日本に限りません。
また起業界隈だけでなく、日本のあらゆる業界で女性は「男性に媚びるか、名誉男性としてマッチョに振る舞うか」の二者択一を強いられがちです。
女性だから「ゲタを履かせてもらえる」面もありますが、そもそもなぜゲタが必要かというと、男性と別のトラックで「育てられている」からでもあります。
「この現状を何とかして変える。それがライフワーク」と語る今田さん。
今田さんは順調なら来春、日本初どころか、アジア初のナスダック上場を果たした女性起業家になります。
このマイルストーンを機に、日本の女性起業家を巡る議論が活発化すればよいなと願っています。SPAC上場は悪い話しか聞かないのでちょっと心配ですが、「中国からは中立的な中文メディアが出て来ようがない以上、僕らが成功すれば、世界の華人市場が狙えると考えたんだ」はすごい発想。そう簡単には広まらない(ポスト習時代を見越してる?)と思うので、それまでサバイブできるかが1つのポイントなのでしょう。
ガジェット好きなので、GiZMODEはよく拝見します。
YouTubeも好調のようで、ガジェット好きのみならず、ちょっとAppleが好きといった、ライトユーザーにも刺さるShort動画を配信されています!
GoogleやAppleの製品発表会のようすを現地レポートとして掲載してくださったり、提供で最速レビューをしてくださったり。
世界に打って出るメディアとして、非常に可能性に満ちあふれている会社だと感じました。