2023/11/5

【教訓】和食を全米に。「くら寿司」がアメリカ上場で学んだこと

NewsPicks編集部
2019年以降、米ナスダックに上場する日本企業が増えている。だが、多くの企業は株価が低迷し、出来高も少ない。
そんな中、異彩を放っているのが、2019年に上場したくら寿司のアメリカ子会社「Kura Sushi USA」だ。
世界展開を進めるくら寿司は、現地で資金調達する方針を掲げており、アメリカのほか台湾でも上場している。
株価は公開価格(14ドル)を大きく上回る60ドル付近で推移。時価総額は6億3000万ドル(約940億円)という水準だ。
上場から4年の間に、2回の公募増資で1億2500万ドル(約190億円)を調達してきた。
バークレイズやシティグループといった大手証券のアナリストにもカバーされるなど、アメリカの株式市場での注目度も高い。
くら寿司USAのナスダック上場を成功に導いたのが、当時から取締役を務める石井静太郎氏。
実はAI開発のFRONTEOが2013年に米国上場を果たした際も、同社のCFO(最高財務責任者)として指揮した。
アメリカの株式市場を知り尽くす石井氏が、ナスダック上場の表と裏を存分に語ってくれた。
INDEX
  • あなたの会社、カネの匂いはあるか?
  • ナスダックを舐めてはいけない
  • 投資家が回転寿司に唸った
  • 会社を“アメリカ流”に徹底改造
  • 「シェイクシャック」からCFOを招聘
  • 付き合う証券会社を妥協せず選べ
  • 世界を目指す企業こそナスダックを