コロナ禍は「数年分の変化を先取り」し、「ずっと変わらなかったことを変えた」 ~IIJが見てきたインターネットの舞台裏
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注目のコメント
インターネットの世界においてIIJの徹底した黒子感は凄いものがあります。特にこの数年はコロナの影響でトラフィックが爆増してすごい利益を稼いでいますね
そんな存在感のある黒子だからこそ俯瞰して歴史を語るのはとてもしっくりきます。トラフィックの観点からインターネットを振り返る、温故知新的な、とても感じるところの多い記事でした。
「一時期「ユビキタス」という言葉もありましたが、いつのまにかそのような言葉を使うまでもなく当たり前になった」や、嵐の解散コンサート中継やゲームのアップデート配信など「1つのコンテンツが世界や日本のインターネットを振り回す時代がもう訪れている」など、日々の当たり前が、そういえば実は凄まじい変化だったなと。
それらのトラフィックを支えている企業があるから今のネット環境がある。これからもお世話になります!
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*インターネット利用の転換点
長氏:YouTubeで動画が出てきて、スマートフォンが出てきて、LINEでカルチャーが変わって、サブスクリプションサービスが始まる、特に目立つのが動画配信サービス、という流れ
*環境→サービス→ヒット
長氏:変化というのはいつも、環境が整ったところに、ちょうどうまくヒットするサービスや商品が出てきて、結果として時代が少し動くんだと思っています。 コロナ禍の頃も、いきなりZoomができるようになったわけじゃなくて、それまで連綿とビデオ会議ツールが開発されてきた流れがあって、改良されて使いやすくなってきたのと、クラウドがうまく使えるようになってきたこと、それから、スマートフォンの性能が上がって、できることが増えたことが大きいのかなと思います。
*快適なサービス「最高速 < 底上げ・安定性」
長氏:一般のユーザーは、別に何ギガが欲しいってわけじゃなくて、Zoomがやりたい、動画が見たいわけで。通信事業者に求められているのは、ユーザーの方々が気にしなくていいだけのサービスをきちんと提供することじゃないかと。 また、スループットや遅延の最大値よりも、それがどれだけ安定しているかの方がサービスのクオリティに効いてくる。1Gbpsが出るけど波がある回線よりは、最大速度はそれほどではないけど安定した性能が出る回線の方が、本当は使いやすいはずです。 そこについては、ちょっと大げさかもしれませんが、文化から変えていかないといけないと思っています。会社の中で、恐らく最初にiPhone買ったけど、その時のみんなの冷ややかな反応は酷かったよなぁ〜。
Zoomもそうだったけど、最初は何でも怪しいと思われるし、ヘンタイ扱いされる。でも自分は新しい方が好き。