凋落していくドイツ。なぜドイツはこうなってしまったのか、川口マーン惠美さんに聞く=鈴木傾城
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ドイツが「EUの優等生」からたった10年で「EUの病人」になってしまったという話。
日本オワタとか言われてるけど、アメリカもひどいし、中国もあんなだし、ドイツもダメで、結局全体的にダメになってるんだよね。最近の日本の株高と「日本は優等生」という論調は、消去法的なところもあるなと思います。
「一番の原因は、簡単にいえば、政府がだんだん大きくなってきて、自由経済がだんだん計画経済っぽくなってきたのが1つ。要するにドイツ政治の左傾で、それを静かに進めたのが、メルケル元首相だと、私は思っています。
例えば、産業の発展と国民生活に一番といっても良いほど大切なのが電力ですが、メルケル政権の下で、ドイツは脱原発と脱石炭を同時に進め、産業界としては絶対に当てにできない再エネにシフトしていこうとしました。そして、足りない分はロシアのガスに全面的に依存と、これは、どう見ても真っ当なエネルギー政策ではないですよ。」