円安定着させる外貨流出、背後に「投資性の高い保険商品」の存在。問題はデジタル赤字だけでは
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最近、サービス収支の分析を続けています。デジタル関連が多いことは相応に周知されてきた印象を持っておりますが、実はカネ関連も多く、その背景には最近問題視される外貨建て保険や変額年金保険など投資性のある商品が販売され続けた結果という分析があります。
また、再保険市場としては南米が税制メリットを抱えており、大きいというのも興味深いものでした。インバウンド等による人関連の黒字を、デジタル赤字と、海外の保険・年金サービスへの支払いを含めたカネ関連の赤字がはるかに上回って、サービス収支全体の赤字が膨らんでいるという構図がよくわかりました。
インフレや金融政策の影響もありますが、米国など想定を超える自然災害が増えるのを見るにつけ、長期的に再保険料が上がるのではと感じています。着眼点が優れています。保険・年金サービスの支払いが、ケイマン諸島や中南米向けにこれだけ増えているとは、驚きました。唐鎌さんがサービス収支を深掘りする分析から浮き彫りになる日本経済の構造変化や脆弱性が実に興味深いです。