2023/10/7

【自力で修理】1台のノートPCを「半永久的」に使う方法

INDEX
  • デジタル機器のリペア市場が拡大
  • 「修理しやすさ」の5つの条件
  • 「素人でも簡単に直せるPC」登場
  • デザインや機能を犠牲にしない
  • 大手メーカーもブームに合流

デジタル機器のリペア市場が拡大

いま、世界で「リペア(修理)」のムーブメントが起きている。
モノを修理しながら長く大事に使えば、当然ながらゴミは減るし、環境にやさしい。
だがそれ以上に「お財布にやさしい」ことが、世界的な物価高の中で、現実的なメリットとして注目を集めているのだ。
なかでも人々の関心が深いのは、スマートフォンとパソコンのリペアだろう。なんといってもこれらのデバイスは価格が高いからだ。
一般的に、スマホは2年、ノートPCは4~5年が買い替えの目安とされる。しかし、ハイスペック化が頭打ちになるなかで、そうしょっちゅう買い替えるメリットは薄れている。
一方で、これらのデバイスは毎日のようにヘビーユースするものだけに、故障や不具合も起きやすい。
代表的なのは、バッテリーのもちが悪くなること。その他、ノートPCのキーボードにうっかりドリンクをこぼした……といったトラブルも起きがちだ。
そんなとき、他のパーツはぴんぴんしているにもかかわらず、私たちはつい「寿命」を口実に買い替えを検討してしまう。
(Paket/iStock/Getty Images Plus)
修理に出そうにも、メーカーの保証期間が切れている(あるいはそもそも保証に入っていない)場合は思いのほか高くつくし、修理期間中に手元にPCがないのも不便だ。
その結果、「新しく買ったほうが早い」という結論に落ち着いてしまうのだ。
だが、自力で、しかも簡単に、デジタルデバイスが修理できるとすればどうだろう? そうなれば、私たちの財布にとっても環境にとってもWin-Winである。

「修理しやすさ」の5つの条件