Anna Tong Max A. Cherney

[サンフランシスコ/ワシントン 5日 ロイター] - 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米新興企業オープンAIは、AI用半導体を自前で確保する道を模索しており、既に買収を視野に入れる半導体企業のデューディリジェンス(資産評価)にも乗り出している。この計画に詳しい複数の関係筋が明らかにした。

最近の社内協議では、こうした計画を進めるかどうかの決定には至っていない。ただ関係筋によると、少なくとも昨年時点で、高価なAI用半導体の不足を解決するために多様な選択肢を検討していた。

選択肢には(1)AI用半導体の自社生産、(2)エヌビディアを含むメーカーとの協力強化、(3)サプライヤーをエヌビディア以外にも広げて分散化すること――が含まれる。

オープンAIはコメントを控えた。

同社のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)はかねて、より多くのAI用半導体を確保することが最優先課題だと説明。特に、エヌビディアが世界シェアの80%を握る画像処理半導体(GPU)の不足に不満を訴えていた。

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