2023/10/2

【ご報告】NewsPicks編集長に、就任しました

NewsPicks編集長
ピッカーの皆様、いつもNewsPicksをご愛顧くださり、誠にありがとうございます。ユーザベースでNewsPicks事業の執行役員をしております佐藤留美です。
本日は、皆さまに一つご報告があります。
私は、本日10月2日付けで、NewsPicksの編集長に就任いたしました。
昨年7月より、NewsPicks編集部の副編集長職を離れ、コミュニティ担当役員(CCO)となっておりましたが、改めて編集部に戻る形となります。
コミュニティ担当役員を拝命した際は、NewsPicksを「やさしい知的共助の場にしたい」と標榜し、仲間と共に、
などを実行してまいりました。
こうした施策は少しずつ芽が出始め、現在、NewsPicksはプロピッカーを中心にコメントの量と質が少しずつ増えてきたと実感しております。
改めて、日頃からコメントしてくださるピッカーの皆様、いいねやPICKボタンを活用することでコメント欄を盛り上げてくださる皆様に、感謝するばかりでございます。重ねて御礼申し上げます。
そんな私が、またこの10月より、コミュニティを頼れる現リーダー陣に任せ、編集部に戻ってきたのは、ひとえにNewsPicks編集部の組織力を高め、コンテンツの価値を高めて成長させるというミッションがあるからです。
大きな仕事を前に身が引き締まる思いですが、NewsPicksを応援いただいているピッカーの皆様、尊敬する仲間たちと共に、NewsPicksを育てていけることに、喜びを感じています。

10周年の先に目指すもの

NewsPicksは、おかげさまで今年10周年を迎えることができました。
私も入社、10年目。NewsPicksの最古参社員となりました。
NewsPicksは今でこそ、約18万人におよぶ有料会員の皆様に支えられていますが、私の入社当初、会員は社長の友達くらいしかいませんでした。編集部の人数も少なく、部員全員が毎日、必死で記事を更新していました。
当時はNewsPicksの知名度などまるでなく、取材や寄稿を申し込むにしても、「誰?」と怪しまれ、以前から良くしていただいた方々に説明して回り、ご協力を求めるより方法はありませんでした。
コンテンツの命である人材を拡充できるようになったのは、有料会員数がなんとか1万人を突破したあたりからです。
経済のど真ん中に強い優秀な記者を採用し、「特集主義」を掲げて、各人が1人で丸1週間、毎月1回単位で回す、という荒技を展開。
この頃から、現在のNewsPicksの魅力の一つであるデザインも強化すべく、優秀なデザイナーの布陣も固めました。
最先端の経済情報を、意外なアングルから、ちょっとユーモラスに魅力的なデザインでお見せするという手法を確立するなど、試行錯誤の日々でした。
例えば、誰かが「3分解説」というフォーマットを“開発”して読者に受け入れられると、瞬く間に、他の誰かがその手法をまねする、といったありさまでした。仲間は最高の同僚であったと共に、最高のライバルでもありました。
そして時代の流れと共に、動画を拡充、スクール事業を展開するなど、ピッカーの皆様の仕事に役立つビジネス・経済情報を提供することを使命とし、事業ラインナップも増やしてきました。
ピッカーの皆様に受け入れていただいた結果、先に申し上げた通り、今では18万人以上の有料会員に支えていただいております。

「今」を捉えて、「今」を創る

そんな今、私が5代目NewsPicks編集長として実行してゆきたいのは、NewsPicksの価値を再定義して、その価値を高め切るということです。
私は昨年、コミュニティ担当役員となったことで、ピッカーの皆様と直接、お話しする機会を多く得ることができました。
また現在、Reader Experienceという部門では、ロイヤルユーザーの皆様がNewsPicksに期待することについてインタビューを重ねており(ご協力いただいておりますピッカーの皆様、ありがとうございます)、NewsPicksに期待しているのは何より「経済メディアであること」だというお声を多数頂戴しております。
具体的には企業・産業情報の深掘り、グローバルで最先端のテクノロジー情報、経営やマーケティングの最前線、実践的な最新の仕事術などへの期待が寄せられ、「最先端ビジネス」を追うことはNewsPicksの使命であると認識すると共に、経済メディアの基本に立ち返る必要性を痛感しております。
NewsPicksらしさとは何か──。
編集長就任の命を受け、改めて考えると、上記したような情報が活字や動画など多様な形で手に入ることが重要だと実感しております。
加えて、それらがコメントという「新しい視点」と共に、豊富な図解などで分かりやすく読み取れることも欠かせない価値です。
記者・編集者や動画クリエイターのオピニオンやメッセージ性を受け取ることができる(情報をただ流すだけではなく、解釈と批評性がある)、堅苦しくなくどこかにユーモアがある、特集ほかコンテンツにストーリー性があることなども、NewsPicksの価値ではないかと考えます。
さらには、前述した通り、NewsPicksはピッカー同士が学び合えるコミュニティも拡充しておりますので、コンテンツとコミュニティの連携を深めることができればとも思います。
こうした価値を、これから仲間と共に再定義すると共に、まずは足元で編集部としての足並みをそろえるべく、編集方針として
  • 「今」を捉えて、「今」を創る
を掲げさせていただこうと存じております。
我々は、時代の変化やその時々の真実、「モメンタム」を切り取り、課題を問う存在でありたいというメッセージを込めております。
世の中では、新しく驚きに満ちた変化が常に起きています。
でも、モメンタムはすでに変わっているのに、組織の仕組みや人々の価値観が変わらず、それによりゆがみが生じている事柄も多々見受けられます。
我々は、そんな「今」起きている変化の芽や兆しを探索し、その本質を探りたい。
また、自分たちなりのソリューションやメッセージを世に届けたい──。
「今そこに起きている課題」の提示が、ピッカーの皆様に自らの境界線を超え、自由な発想で考えるキッカケを生み、その活力がやがては「経済の未来」へとつながったら、我々編集部の本望です。
具体的には、経済ニュースを強化し、特集コンテンツや動画も「今」を捉えた時宜にかなった読者の皆様のニーズに合う企画をお届けしてまいりたいと思います。
編集部も私自身も未熟ではありますが、愚直にピッカーの皆様から求められるメディアであることを追求し、そのために仲間と日々研鑽しながら、世の中に、そして経済に貢献していきたいと思っています。
これからもNewsPicksを応援していただけますと幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。