【最新研究】AI時代には「意識」の定義が必要だ
- 意識をめぐる学問的探究
- 意識の有無を判定するリスト
- 「意識を持つ機械」の定義
- 意識を「実証」する難しさ
- タコに意識はあるのか?
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主観的な意識を、客観的に定義するのは難しいです
東大の渡邉正峰先生が提唱する「人間の脳とAIをつなげば意識があるかを主観的に判断できる」は、定義をぜずに測定するアプローチとして面白いです。
イーロン・マスク氏は、意識を持ちそうなAIを開発し、脳とAIをつなげるブレインテックも開発しているので、意識研究にブレイクスルーを起こしそうです。
世界を席巻し、映画Matrixシリーズにインスピレーションを与えたともされるジャパニメーションの至宝、『攻殻機動隊』。コンピュータネットワークに接続された電脳と、ロボティクスの技術の粋による義体の組み合わせによるサイボーグが暗躍する、そんな世界観。
知能を司る脳は電子化され、身体は機械化されている主人公の草薙素子が発する「私のゴーストがささやいてるのよ」という名セリフ。知能による判断とそれにもとづく身体の行動の外側にあるもの。知能・身体の外にある意識。
ユヴァル・ノア・ハラリが『ホモ・デウス』の最後のくだりで「生き物は単なるアルゴリズムなのか?」「知能と意識はどちらに価値があるのか?」といった問いを投げかけていましたが、つまるところ「人間に自由意志は存在し続けるのか?」といった深淵な問いなのかもしれません
高度なAIを実現するには意識の問題を避けては通れません。第二次AIブームの際にも、意識とは何であるか、どうやって意識を実現すれば良いか、盛んに議論されました。AIの教科書シリーズでも意識が大きく割かれていました。
当時は、記号論理が主流だったこともあり、記号が実世界とつながるシンボルグラウンディングが欠かせないことや、身体性を持つことが大事などが共通見解だったように記憶しています。
深層学習でこの2点はかなり実現に近づいてきたと思います。でもそれで意識に近づいたというと、そうでもない気がします。むしろ、大規模言語モデルが膨大な言語を学んだ結果、意識に近い何かが芽生えてしまった感があります。
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