日テレのスタジオジブリ子会社化 「Hulu」逆襲の一手になるか
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日テレの株価は一時ストップ高に。
今年の7月刊の鈴木敏夫著『歳月』は、鈴木敏夫さんと各界著名人の人間関係が読める本です。
この本に出てくる一人目が元日本テレビ会長の氏家齊一郎さん。
発表された日本テレビの子会社化もきっと長い時間をかけて検討されたことなのだろうと納得するような内容です。
明朝のVoicyでも話します。
ほぼ1日1冊、おもしろくてためになる本の話@usuihayate
https://r.voicy.jp/gJmZ8gLbVBPこの手の記事は出るだろうなと思っていましたが、いざ出て読んでみると何だかガッカリしました。さもしいというか、あさましい感じがして。今までジブリ作品が日本で配信されなかったのには明確な理由があるわけで、日テレがジブリを買収したからこれからは何でもできるぜ!などと思ったら大間違いです。宮崎駿監督は確か映画作品は映画館で見てほしいと考えていたはずです。ですからテレビで放送できるまでさえ、とても時間がかかりましたし、日テレでは例外的にどのジブリ作品も完全ノーカットで放送するなど、手厚い配慮をしています。日テレはそれだけ宮崎駿監督の気持ちを大切にしています。ですから、買収したからすぐにHuluで配信させろなどと言い出すわけがありません。それに『ラピュタ』の放送時の「バルス祭り」も大切にするでしょうからなおさらです。
日本テレビの株が過半数になっていないというところがなんとも悩ましいところですね。
日本テレビの子会社であり、いまや日本テレビの決算でおおきな割合をしめるHulu関連の売り上げは、ネットにおける有料モデルの成功を意味します。
地上波の無料広告モデルが今後下り坂になることがわかっているなかでは、Huluの日本での営業権利を買い取った当時の日本テレビ社長の大久保良男氏の経営判断は素晴らしかったといえます。
それが、今、国内ではu-next、海外からはネットフリックス、アマゾンTVにおびやかされているわけです。
私は、時間をかけてでも、日本テレビは過半数の株を獲得をし、Huluにおいてジブリ作品を配信する流れに、今後5年をかけてなっていくと予想します。
そうでなければ、ジブリの株を取得した意味がありません。