Takaya Yamaguchi

[東京 22日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は22日、為替変動に伴う介入効果について、過度な変動を安定化させる意義があるとの認識を示した。同日午前の閣議後会見で語った。

イエレン米財務長官をはじめ海外通貨当局とは「密接な意思疎通を図っている」とし、過度な変動は望ましくないとの認識を共有していると言及。急激な変動には「あらゆる選択肢を排除せず、適切に対応していく」と強調した。引き続き「高い緊張感を持って注視する」考えも示した。足元の為替水準などに関する具体的言及は避けた。

近く策定する経済対策を巡り、「来週前半にも(岸田文雄首相から)柱だての指示があると認識している」ことも明らかにした。来月中の取りまとめに向け、与党と連携する考えも示した。

対策では「真に必要な政策を積み上げていく」と述べるにとどめ、規模については「予断を持って答えられない」とした。