[ニューデリー 21日 ロイター] - インドが21日からカナダ人向けビザ(査証)業務を停止したほか、両国公館の公平性を保つためカナダ政府に対し在インド公館の職員数を削減するよう要請した。

カナダでのシーク教徒殺害を巡り外交官を国外追放するなど、両国の関係は悪化している。インドによる欧米諸国への新規ビザ発給の全面停止は前例がなく、両国関係がこれまでで最も冷え込んでいることを示している。

ビザ関連サービス会社BLSインターナショナルによると、インドから出された通達は「運用上の理由」でビザ業務を「追って通達するまで」停止するとしている。

インド外務省のアリンダム・バギ報道官によると、カナダ国民への新規ビザ発給を停止したのはインドの在カナダ領事館職員に対する「安全保障上の脅威」のためという。ただ、その証拠や詳細は示していない。