(ブルームバーグ): 三井住友フィナンシャルグループ傘下の三井住友銀行が、個人向けの米ドル建て定期預金の金利を9月25日から大幅に引き上げると19日、発表した。預入期間が6か月物と1年物の税引き前年利率は現在の0.01%から5.30%になる。米国で進む金利上昇を反映させる。

より短期の預入期間では、1か月物と2か月物は0.01%から1.00%に、3か月物は0.01%から3.70%に引き上げる。

米国の政策金利上限は現在5.50%まで上昇しており、当面こうした金利環境が続くと見込んでいることから、同行として日米金利差をとらえて個人の外貨預金を取り込む戦略にかじを切る。同行は、同じ三井住友FG傘下のSMBC信託銀行と合計で約2兆円のリテールでのドル建て預金を保有。広報担当者によると、同残高を2025年度までに倍増させたい考えだ。

外貨預金の金利では、これまでメガ以外のインターネット専業銀行などの方が競争力があり、SBI新生銀行の米ドル建て定期預金金利は1年物で5.30%程度、ソニー銀行が同5.00%となっている。一方、三菱UFJ銀行、みずほ銀行では同1カ月、3か月、6カ月、1年物などでいずれも0.01%。

今後の金利引き上げの可能性について、三菱UFJ銀、みずほ銀の広報担当者は、現時点で決まった事実はないとコメントした。日本の短期政策金利は現在、マイナス0.1%。

--取材協力:梅川崇.

(三菱UFJ銀、みずほ銀の預金金利などを追加して更新します)

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