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なぜ円安はユーロに対しても続くのか。その賞味期限はいつまでか

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注目のコメント

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    株式会社みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

    基本的に「ユーロ/円」という取引は為替市場には無いので、実務的にはドル/円とユーロ/ドルに分解した上で考えることになります。ドル/円の堅調は言うまでもないこととして、ユーロ/ドルも欧米実体経済の格差に照らせばさほど弱くないという印象があります。これはひとえにユーロにも相応の金利が付くということに帰着すると思いますし、ドル/円でも同じ理由が使われていることを踏まえれば、結局は「日銀がマイナス金利でECBは利上げしているから」ということになります。

    もちろん、それだけではありませんし、そうは言ってもドイツは貿易黒字ですから需給面でユーロは買いという考え方もあります。なお、実効ベースで見ても今年のユーロ(や欧州通貨)はドルよりもパフォーマンスが良く、日本人が思うほど今年はドル高ではないです。


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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    「そうした通貨であるユーロに対しても円高が限定的なら、残念ながら、日本円の信認そのものが着実に揺らいでいるとしか、考えようがない」 (@@。
    円が一気に安くなった原因が金利差にあることは指摘の通りで、これが変われば円も多少は値を戻すでしょう。しかし、こうした動きは投機による仇花で、金利が高い(≒インフレ率が高い)国の通貨は中長期的に安くのが本来の姿です。金利差で儲かった分が通貨安で失われ、それで均衡が取れるから。金利が高く通貨も上がれば投機家は難なく稼げますが、そんな美味い話が長続きする筈がありません。投機筋が全て手仕舞いすれば、円の実力がはっきりします。それがどの程度なのかが日本の未来にとって重要です。
    1990年代半ばまで、円の実力(≒実質実効為替レート)は上昇し続けました。日本経済が圧倒的に強く、強烈な輸出競争力を誇っていた時代です。バブル崩壊で実力が一気に落ちましたが、その後、リーマンショックが欧州に飛び火して世界中がリスクオフになって円が買われた2000年代後半の一時期を除けば、円の実力は極めて安定的に推移していました。それが崩れて一気に実力が落ちたのが異次元緩和の始まる2013年で、コロナ禍中の政府の大盤振る舞いと日銀による円の毀損策(⇒実質的な円安誘導)の継続、それに資源高が加わって貿易赤字が膨らんで、円の実力がつるべ落としになりました。これは、女性や高齢者の投入で労働力を増やす一方、生産性を落とし続けた10年余りと重なります。
    通貨の強さは国の強さの反映で、貿易収支の強さもその一つ。「金利の動きは、為替レートの『波』を作るものといえる。その『波』以上に重要なの、通貨の需給の『土台』を成す貿易収支の動き」と記事にある所以かでしょう。
    筆者が発する最も重要な警鐘は「日本円の信認そのものが着実に揺らいでいる」というところにありそうな気がします。


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    三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 副主任研究員

    通貨高、通貨安は経済活動の帰結ですが、同時に局面に応じて、メリットデメリットが変わるもの。これは、マクロ経済の基本の基本。今の局面では、ヨーロッパは通貨高で供給を高め、需要を弱める方がメリットが大きいと考えているのでしょう。ECB、BOE、SNB、全てに共通したスタンス。

    ヨーロッパの通貨高も永続はしないでしょうが、カウンターが生じた場合、実質実効ベースでピーク時の3分の1程度まで急落した円が、いったいどの程度、買い戻されるのか、関心を持って欲しいところです。先物を見ていたりすると、需要刺激派が言うほど楽観的な帰結にはならないと、市場の合意形成は進んでいるようですが、こればかりは正直、水物です。

    追記です。木下先生、様々、コメントを頂き恐縮です。ありがとうございます。


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