2023/9/16

【必見】訪日バブル、ビジネスチャンスは「これだけ」ある

NewsPicks編集部 記者
成長産業として復活した日本のインバウンド──。
新型コロナ以前のように「爆買い」消費はないが、代わりに注目が集まっているのが「体験」を重視した消費だ。
こうした体験を通して、日本の魅力を観光客に伝える時に欠かせないのが「ガイド」という職業だ。
観光産業全体で人手は足りていないため、当然ながらガイドも不足している。
日本政府も2018年1月4日から、有料での外国語ガイドを、全国通訳案内士(通訳ガイド)の資格がなくてもできるように条件を緩和している。
しかし、2023年春には、米旅行業界の専門紙にホテルの部屋不足などと並んで、「実績のあるツアーガイドを見つけるのは困難」と人手不足を指摘された。
こうした膨れ上がるビジネスチャンスをうまく取り込んで稼いでいるのが、ガイドの副業から起業に至った若者や、専門分野で案内をするガイドたちだ。

副業ガイドから起業

民泊仲介大手のイメージが強いAirbnbだが、ツアーや体験などの仲介も行っている。日本では着物体験や日本刀などの日本文化関連のツアーが人気だ。
東京でこうした文化ジャンルのツアー以上に表示が多いのが、ネオンサインや赤提灯(ちょうちん)などを背景にしたツアーの写真だ。
つまり、日本の夜の飲食店や繁華街に着目した「体験」だ。
欧米ではバーホッピングと呼ばれ、日本の「はしご酒」のように、バーを巡る文化がある。観光客が居酒屋などで「バーホッピング」できるツアーも多数実施されている。
8月に会社を立ち上げたばかりの起業家の話を聞いてみよう。