台湾TSMC、半導体製造装置の納入延期を取引メーカーに要請=関係者
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TSMC米国工場の建設の遅れは複合的な要因だが、ひとえに労働文化の違いによるところがある。米国が政治的圧力をかけながら無理やり拝み倒して進出してもらったようなアリゾナ工場だが、インテンシブで献身的な仕事も時に求められる半導体製造工場の労働条件に合致する人がみつからず、台湾からエンジニアを送り込むことも嫌がられるらしく、TSMCの幹部は「話がちがう」とため息が止まらないところだ。「米国に比べて熊本は順調。さすがは日本」というのが今の台湾でよく聞く話。
地域によって、意味合いが変わる。
まず、TSMCにとって台湾が常に最先端。台湾での納入が延期となれば、なんでだろう、となる。というのは一番キーのAIチップ回りのキャパが増えないということになる。この最先端部分が延期になるとすれば、なんでだろうと気になる。
アリゾナは、第一工場が4nm(当初2023年、現在は2025年予定)、第二工場が3nm(2026年予定)。十分先端ではあるが、3年くらいのタイムラグ。ただAppleはアリゾナから調達する意向を示していたり、米国の半導体調達・戦略にとって重要な意味合いはある。一方で、需給だけでない政治的な理由も多いゆえに、電子機器の需要含めて先端ラインの需要が回復しない、先端プロセスに移行しないなどのリスクが高まっているのかもしれない。