クラフトフーズがハインツと合併、北米3位の食品会社誕生
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Doneした。下記WSJ記事(①)が英語だが一番詳しいと思う。ammennilさんが書かれているように、Heinzの裏口上場にも見える…
プレスリリース(②)読むと、まずBerkshierと3G Capitalが100億ドル資金注入して、これが特別配当(一株当たり16.5ドル、火曜終値の27%で、これが実質の買収プレミアムだろう)の源泉となる。上場は維持して、2015年下期中に完了する予定。そして統合会社の51%をBerkshierと3G Capital、49%をKraftの既存株主が保有。統合会社の取締役会長もCEOも、現在Heintz側の人材が務める。2017年末には15億ドルの年間コスト削減がシナジーとして出る予定。
最近はバフェット案件は非上場化が多い(後継者として投資家より事業家を考えているようだし)中で、上場を維持するというのはポイント。あと、アドバイザーはHeinz側にLazard、KraftにはCenterview Partnersで、バルジブラケットが入っていないのは興味深い。
①http://on.wsj.com/1BlUY0Z
②http://bit.ly/1OyKGUkKraftもHeinzも売上は軟調で、PBのシェア拡大が響いている様子。原材料高で収益性も厳しく、合併によるコスト削減はプラスになる。
チーズやケチャップだけでなくインスタント食品(米国の場合多くは冷凍のReady-meal)も両社展開しているので、そこでもメリットは大きい。
またKraftはModelezと分離したこともありほぼ北米市場だが、Heinzはアジアの現地企業買収など海外展開にも積極的。乳製品の消費は新興国でも増えつつあり、そのうちKraftも海外展開するのかも。活発な海外のM&Aに比べ、日本のM&AはGDP水準比極めて低いのだが、この低さが産業競争力の相対的低下に大いに影響を与えている。特に経済成長が他国より低いから、本当はM&AのGDP比率が他国よりよっぽど高いのが当たり前なんだけど、”株主の利益より経営者の保身が優先されてる”ことの表れだろうか。