米テスラのスパコン、時価総額6000億ドル押し上げも=モルガンS
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このDojoシステムの心臓部に使われるニューラルネットの学習専用のチップの発表を2月にサンフランシスコで現地でみた。
そもそも、これだけの巨大なスパコンシステム、しかも、ディープラーニングの学習専用というのは、これまでに例がない仕組みで、しかも、本当に最先端に仕組み満載で圧倒された。これがなければできない学習とはなにか、その場では、イメージできなかったが、テスラが持っているリアルな大量の運転データの活用であることは想像した。
その後の報道で、要は、ChatGPTの運転版を実現するということのようだ。それまでのデータから次を予測する、というシンプルな仕組みで、ルールを使わず、複雑な判断を可能にするものだ。まさにテスラが持っているデータ量がなければできない、発想である。また煽って株価を上げるのですか?チキンレースに参加したい人は、どうぞご参加ください。
追記
Dojoがディープラーニング専用のスーパーコンピュータではなく、これまでにない試みではありません。例えばPrefered Networksでは、MN‐CoreというNN学習に特化したチップを作り、MN3というスーパーコンピュータを作って電力効率を競うGreen500で一位を3度取っています。
https://www.preferred.jp/ja/news/pr20221214/
こちらの方こそDeep learning特化したスパコンというべきです。
更に、WikipediaによればDojoはNVIDIAのA100を7000個以上であるとかH100を10000個を搭載する予定とあります。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Tesla_Dojo
それに対して現在、スパコンランキング1位のFrontierはAMDのGPU約38000個搭載し実際に稼働しています。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Frontier_(supercomputer)
つまりDojoが最大というわけではありません。世界トップレベルのスパコンがあるから時価総額を押し上げる…ということではない。Dojoがテスラの自動運転技術を牽引し、数年内にロボタクシー等々を実現するという可能性があるからだろう。自動車メーカーでここまでやっているのはテスラだけだ。