[11日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーは電気自動車(EV)大手テスラの自動運転車向け人工知能(AI)モデル訓練スーパーコンピューター「Dojo(ドージョー)」について、同社に「非対称的優位性」をもたらし、時価総額を約6000億ドル(76%)押し上げる可能性があると予想した。

テスラは7月にドージョーの生産を開始。モルガンSのアナリストは10日のリサーチノートで「ドージョーは固定価格での自動車販売をはるかに超える」新しいアドレス可能な市場を開拓できると指摘した。

テスラ株の投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げ、フェラーリの米国上場株に代わる「トップピック」とした。

テスラ株は11日の寄り付き前取引で約5%高の260.35ドル。

モルガンSは今後12─18カ月の目標株価を60%引き上げ400ドルとした。時価総額は約1兆3900億ドルとなる。8日終値時点での時価総額は約7890億ドル。