モロッコ 地震 1305人死亡 世界遺産の旧市街で複数の建物被害
NHKニュース
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モロッコはアフリカプレートの上にあり、ジブラルタル海峡をはさんで北側のユーラシアプレートに面する位置にあります。今回の地震はモロッコを東西に貫くアトラス山脈の西部で発生したもので、山脈に沿って逆断層が存在していることから、それに対して整合的な地震ということが言えます。
モロッコは大きな地震は少ない国ですが、今回の震源の西にあたるアガディールという都市で1960年にM5.8のいわゆる直下型地震が発生した時には、地震にもろい建物が多く崩れたこともあり1万人以上の死者となったこともありました。2004年にモロッコの地中海沿いの北岸付近で発生したM6.3の地震ではメカニズムは違うものの死者数は600人程度となっていました。今回はモロッコでは1755年のメクネス地震以来の最大級の地震で、古都マラケシュでも揺れが大きめであったと推定されており、古い建物が倒壊するなどしたことによる死者が多くなるのではないかと懸念されます。犠牲者の数が徐々に増えているのは、
・がれきの下で生き埋めになっている人がまだ多いこと
・被害は、大都市のマラケシュよりも、むしろもっと西の方、山岳地帯で多く、そちらの情報がまだ入ってきていないこと
などによります。
当初は、人口100万の大都市であるマラケシュの様子が主に伝わっていましたが、より震源に近く被害が大きいのは、マラケシュから南西方面、アトラス山脈の山中にある町や村で、それらの地域の被害はまだ外部に伝わっていないところが多いです。