2023/9/6

【超実践】ラクして部下が育つ「新マイクロマネジメント」

NewsPicks編集部
本特集では昨今、中間管理職の負担が「無理ゲー」と言われるほど急増している状況を見てきた。
なかでも、とりわけ管理職が手を焼いているのが「部下とのコミュニケーション」だ。
その背景には、ここ数年で起きた情勢変化が大きく影響している。
近年、「人を大切にする経営」がネオスタンダードになり、「心理的安全性」「個人のWill(意思)尊重」などが盛んに言われ出すようになったこと。
パワハラにもますます厳しい目が向けられるようになり、部下とのコミュニケーションに「ビビる」上司が増えている。
(wakashi1515/iStock/Getty Images Plus)
だが、適切なコミュニケーションなくして部下は育たない。コロナ禍を経てリモートへの普及が進んだいま、この傾向は加速している。そのうえ、折からの働き手不足で、そう簡単に即戦力を採用できるわけでもない。
そうなると、中間管理職=プレイングマネジャーは、自ら「プレイング」の比率を増やすようになってくる。
その結果、マネジメントに十分に手が回らず、部下がますます育たない……そんな負のループが定着しつつあるのだ。
この「八方ふさがり」をどうすればいいのか……?
INDEX
  • マイクロマネジメントは悪なのか
  • 「背中を見て学べ」は通用しない
  • 厳しさ:優しさ=3:4
  • 「ワガママ社員」が増えた理由
  • 1on1を「目的」にするな
  • 「勘の良さ」を育むしくみ

マイクロマネジメントは悪なのか

状況を打破するカギは、「新型のマイクロマネジメント」にあると話すのは、人材育成コンサルタントの和田真二氏だ。