2023/9/1

【日本人が発明】「都会の小さな森」が世界で増殖している

INDEX
  • バスケ・コート1面分の「森」
  • 植林よりも10倍早く成長する
  • 生みの親は、日本の植物学者
  • 400万円かかるケースも
  • 宮脇氏の後継者が「TED」で脚光
  • 川を作り出す「一滴」を

バスケ・コート1面分の「森」

マサチューセッツ州ケンブリッジ市でごみの埋め立て地として使われていた土地に小さな森がある。
できてからまだ2年弱と、誕生して間もない森だ。
だが、実際よりもだいぶ長い年月を重ねてきたような姿を見せている。この小さな森では、ポプラの木が通常に比べて2倍の早さで育っている。ニオイウルシやユリノキも、先を争うように成長している。
この森は雨水を吸収して土砂の流出を抑え、多くの雑草の発生を抑える。去年の日照りの間も緑が生い茂っていた。
小さな森がここまでできる理由は、肥沃な土壌と植物の密度にある
ダナヘーパークの宮脇式森林(米・マサチューセッツ州、写真:Cassandra Klos/ The New York Times)