2023/8/20

MSに助言したコンサルが語る「認知バイアスの読み解き方」 

NewsPicks 金融ジャーナリスト
あなたは「細長いボトル」と「短くて幅が広いボトル」のどちらに興味を引かれるだろうか。
とある行動経済学の実験によると、細長いボトルの方がより高級な印象を与えるという結果が出ている。
こうした人間の「認知のクセ」を知り、日々のビジネスにつなげるための方法が書かれた1冊が『行動経済学が最強の学問である』(SBクリエイティブ)だ。
連載の前編では、著者で行動経済学コンサルタントの相良奈美香氏にビジネスパーソンが明日から仕事に使える「5つの行動経済学テクニック」を紹介してもらった。
後編では、「実際のビジネスで行動経済学がどのように活用されているのか」について相良氏に話を聞いた。
INDEX
  • 直感が下す「非合理な判断」
  • 専門家の時給は「30万円以上」
  • 「認知のクセ」はそれぞれ違う
  • 「生活に密着」で本質に迫る

直感が下す「非合理な判断」

──前編では、行動経済学とは「人間の非合理的な意思決定」を理解するための学問だという説明がありました。なぜ人間は、非合理的な意思決定をしてしまうのでしょうか。