2023/8/21

【現地取材】ルルレモン、最強レギンスを生んだ知られざる秘訣

NewsPicks 記者
コロナ特需を受けた「アスレジャー」銘柄の代表格、ルルレモン。
時価総額では昨年、アディダスを超え、スポーツブランドで世界2位と、王者ナイキに次ぐ地位にまで上り詰めた。
時流に乗るルルレモンのCEOカルバン・マクドナルド氏は、1月のNewsPicksの取材に対し自らを「アスレジャーはなく、普遍的なブランドである」と評した。
2026年1月期には22年1月の売上高の2倍の125億ドル(約1兆5900億円)にすることを目標に掲げており、コロナ禍以降の勢いにも自信を見せている。
急成長を目指して組織に綻びが出る企業は多い。急激な成長をこれからも続けることは果たして可能なのか。
ルルレモンはこれまで好調さを維持しており、直近の決算では売上高81億ドル(日本円で、1兆円超)、スポーツブランド3位のプーマの背中が見えてきている。
コロナ特需を追い風にした単なる「アスレジャーブーム」ではなかったことを彼・彼女らは数字で証明しつつある。
なぜ世の中が変わってもルルレモンから消費者は離れないのか。
その理由を探るため、NewsPicksは、バンクーバーにあるルルレモン本社への取材会に参加し、独自の商品開発手法などについて開発担当者へ直接聞き、躍進を続けるルルレモンの強さの核へと迫った。
バンクーバーのルルレモン本社(写真:冨岡久美子)
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  • 群雄割拠、シューズ参入の狙い
  • 女性の「快適さ」にチャンス
  • アスレジャーの効能

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